バイクは売る前にメンテナンスが必要？よりオトクな売り方とは
愛車をより高い金額で買取りに出すには、最低限できることをして情報収集を怠らないことが大切です。では、バイクを売る前にメンテナンスが必要になるのでしょうか。普段のメンテナンスは自分の身を守るために行いますが、買取りに出す時のメンテナンスは少々特徴が異なります。
いかに損をせずお得に売却できるか、その点を考えながら売り方について確かめてみましょう。
『乗らなくなった250のバイクを高く売るために知っておきたいこと』
清潔な状態にしておく
メンテナンスの中でも、バイクの洗車は必ず行っておきたいところです。できれば、売却直前になって綺麗にするのではなく、普段からサビやホコリから車体を守ることを心がけることをおすすめします。しばらく使っておらず、バイクの洗車にそれなりのコストがかかる場合はせっかく売却しても清掃代で大した収益にならないかもしれません。
清掃以外でも、メンテナンス費が売却費を上回っては意味がないので、いかにコストを抑えながら売却できる状態にまで持っていくかがポイントとなります。洗車を行う場合、そこまで本格的な清掃でなくても問題ありません。
最も避けるべきなのは、清潔にする過程で車体を傷つけてしまうことです。ワックスなど本格的なメンテナンスを行うこともできますが、洗車にかかる費用も増加してしまいますし、リスクを考えるとあまりメリットのない方法です。
もちろん、普段から入念に綺麗にしている場合は問題ありません。売る前にバイクをメンテナンスするのは、なるべく買取業者の第一印象を良くするためです。いかにも汚く、丁寧に扱われていなさそうなバイクは査定も厳しくなりがちなので、綺麗な車体にしておくことで丁寧に扱われてきたことをアピールするのです。
改造車は元に戻す
バイク好きの方はしばしばバイクに改造を施しますが、売却するにあたって改造車が評価されることはあまりありません。個人間でバイクを売買する場合は趣味の合うユーザーに売却することはできますが、一般的な買取業者では改造車ではなくノーマルな車体のほうが歓迎されます。
そのため、可能な限り改造した部分は元に戻しておくことで買取価格が下がるリスクを避けましょう。戻す際には車体を無闇に傷つけないように丁寧に作業をすることがポイントです。ただし、あまりに改造した箇所が多かったり、戻そうとすると車体が傷つく可能性が高い場合にはそのままにしておく判断も必要になります。
ケースごとに異なるため絶対的なことは言えませんが、改造の程度によって戻すかどうかを決めましょう。とはいえ、改造車をそのまま売りに出すなら先程少し触れた個人間でのやり取りを行うことも検討しておきましょう。
買取業者によっては、むしろ改造車中心に買取を受け付けている場合もあるため、普通の買取業者よりもこうした売却相手を見つけた方が高値で売れる可能性が高まります。また、ノーマルに戻す場合は元の部品を手元に残していないと始まりません。
改造をして不要になった部品があっても捨てずに所有しておき、売却する場合に備えましょう。部品を保管する際にもバイク本体と同じようにサビやホコリに気をつけながら、清潔な場所に保管することが大切です。できれば定期的に状態をチェックすることで、ノーマルな車体に戻しても使える状態をキープしておきましょう。
後述する各種書類に関しても同様で、付属品を紛失させない必要があります。
各パーツの点検を行う
しばらくバイクを走らせていなかった方は、各パーツや機能の点検が必要です。ブレーキやタイヤ、オイルなど不足していたりサビが付いているものは元通りに戻しておきます。普段からメンテナンスしておくことが理想的ですが、しばらく乗っていないバイクに対して定期的に点検することはあまりないかもしれません。
特にオイルに関しては、普段から乗っている方でもかなり汚れが目立つ状態で放置されていることがしばしば見受けられます。そんな状態では最悪の場合修理費がかかってしまいますし、直前になって慌ててメンテナンスをするよりたまに交換してあげることが大切です。
バイクの修理は必要？
買い取り前にメンテナンスをしていると、バイクの故障箇所が見つかったり、正常に動作しなかったりするパーツが出てくるかもしれません。この先も自分が乗るなら交換や修理が必要ですが、買取りに出すのであれば必ずしも修理が必要とは限りません。
バイクに限らず車両の修理はかなりのコストがかかるため、故障の状態にもよりますが買取額以上の修理費になることも考えられます。買取業者側も買い取った後修理に出すことを前提としていますし、無理に修理に出す必要はありません。
ただし、修理が必要な箇所はできれば事前に報告することをおすすめします。査定額が下がるからと伝えずにいるとトラブルの原因になりかねませんし、非常に危険です。修理にいくらかかるかは考えているだけではわからないので、一度バイク屋に見積もりを出してもらったり、一般的な相場を調べたりするとよいでしょう。
大した出費もなく自分で直せる傷があれば直してしまい、それ以外の場合は触らず洗車で見た目だけでも綺麗にすることが大切です。
書類をあらかじめ用意しておく
直接査定額に響くわけではありませんが、メンテナンスの段階で各種書類を手元に置いておくと便利です。バイクは車体だけでなく、排気量などもチェックされ証明書が発行されます。証明書を持っておくとスムーズに買取が終わりますし、その買取金で新しいバイクをすぐに購入することができます。
仮に紛失していたとしても再発行できるので、慌てる必要はありません。印鑑など本人証明が必要になりますが、余裕があれば必要な書類一式を用意してから買取に向かいましょう。
メンテナンス後は無料査定も検討する
しっかりと整備の終わったバイクは、自分がもう乗らないのであればなるべく触れずに保管したいところです。下手に動かして傷つけるよりも、買取業者側から足を運んで査定してもらった方が確実でしょう。バイク買取専門店では、バイクの出張査定を行っている店舗も少なくありません。
出張査定により査定額が変動することもないので、極端にいえばメンテナンスが完了してすぐに出張査定を依頼することもできます。査定後は必ずしも買取りに出す必要もないので、複数社から見積もりを出してもらって、最も高く買い取ってもらえる業者を選ぶとよいでしょう。